俺の息子にスリーパーホールド

雑記をベースにたまに息子とのやりとりを書いていきます。色んなもののレビューも興味あり。

青鬼と息子と俺

1年以上前だろうか。
息子のまると一緒にやっていたスマホゲームが青鬼だった。
キャッキャ、キャッキャ言いながらやっていたのは記憶に新しい。
大体、やつが出そうなシーンというか雰囲気が分かりかけてきた頃。
まるちんはいつもスマホからちょっと離れて毛布を手に持ってスマホを覗いている。

”ドゥーン・・・”

という音ともにやつが登場しようものなら毛布を被って隠れる。
かーいい。
とっても、かーいい。
こんな穏やかな日常が送れることに感謝しなくちゃ。

そんなある日のこと。
サッカーの練習試合を観に行った時のことだ。
あまりにもダメダメなプレーに俺はまるに怒った。
超絶なダメ出しをした。
その日の夜はいつも一緒に入っているお風呂も一人で入ってもらった。
当然、一人で寝てもらおうと考えていたがそこは怖がりの息子。
ベッドのある2階にあがろうとしない。
基本的に20時30分から45分の間に寝せているのだが既に21時過ぎ。

”ぱぱぁ、俺もっと頑張る”

口だけで言われても困る。
サッカー選手になりたいと言っているから俺は厳しく接しているんだと。

 

”まるさぁ、前にyoutuberになりたいって言ったよね”
”うん”
”でも本気じゃないよね”
”うん”
”本気でなりたいならめちゃめちゃ厳しくするよ”

 

例えば、まるが本気で通訳になりたいとしよう。
そうしたら、オンライン英会話の先生にAre you fat?なんて言わせない。
多分、俺は怒りMAXになる。
子供が本気だからこそ俺も本気でぶつかりたい。
でも、実際問題サッカー選手にはなれないことは俺の経験上でも知っている。
一生懸命努力するということが後々に色んな場面で実を結ぶということをまだ伝えていない。

さて話を戻そう。
なんだかんだ言いながら俺はまると2階にあがった。
そしてダブルベッドに一緒に横になる。
昔からまるは電気を消す時が怖い。
据え置きの豆電球のスイッチを入れるのはまるの役目。
部屋のスイッチを切るのは俺の役目。
切る瞬間まで俺のそばにいて、切ったと同時に二人で布団へダッシュ
でも、今日は違う。
寝てる最中に

 

”あれっ青鬼?”

 

とか窓を見ながら小声でつぶやくとまるは怯えてくっついてくる。
でも、今日は違う。

俺としても怒った手前なかなかいつも通りにふるまえない。
まるとしてもいつも抱きついて寝てくるのにこの日ばかりは少し距離を置く。

 

”おやすみ”

 

何となく声をかけたら、寄ってきた。

 

”ぱぱぁ、うつぶせになって”

 

うつぶせになるとまるが乗ってきた。

 

”やっぱ、ここが一番気持ちいい”

 

俺はちょっと泣きそうになった。

 

”まるちゃん、パパは厳しいこと言うよね。
でもさ、まるのことが死ぬほど大好きっていう気持ちは変わらないよ。
まるも大人になって自分の子供が出来たらこの気持ち分かると思う。
そしたら、一杯可愛がってあげて”

 

そう言い終えると、まるは俺にしがみついてきて一言。

 

”ぱぱぁ、ぎゅっとして”

俺は幸せ者だ。