俺の息子にスリーパーホールド

雑記をベースにたまに息子とのやりとりを書いていきます。色んなもののレビューも興味あり。

私ほむら、メッシとも呼ばれる

私、あけみほむら。
えっ、これ扉じゃないの?
窓かマジか、つって。
いわゆる小学4年生のどこにでもいる普通の少女である。
そんな私の恋エピソードをここで披露したい。

とある土曜日。
今日は学校公開の日である。
何となく今日は嬉しい。
何故なら平日と同じようにあいつを近くで感じれるから。
そう、まる君を。
恋のライバルは多い。
でも、そんなライバルから一歩も二歩も先に進んでる感がある。
隣の席で同じグループだからだ。
何気ない会話から発展する家族、趣味等の話題から察するに
多分まる君と私の相性は合いそうだ。
もっとあいつのことを知りたい。
そういえば今日まる君はメッシのユニフォームを着ている。
私はというと白を基調としたドレスだ。
やばい、やばいよ。
今気づいた。
白といえばホームでのレアルのユニフォーム。
こんなところでクラシコはしたくない。
くそっ。
ドレスを脱いだら、ばーばから借りたババシャツ姿になってしまう。
それだけは勘弁頂きたい。
どうしようか考えていたらママが教室に入ってきた。

 

”ママ、助けて”

 

つい声に出てしまった。

その時である。
まる君が私の方を見てこう言った。

 

”大丈夫?”

 

ノーマンタイである。
余裕で大丈夫。
まる君に声をかけてもらっただけでこれだけ元気が出る。
不思議な力だ。
神か、座敷童か、いなかっぺ大将しかこんな真似は出来ない。

授業も国語、理科、算数と進みついに体育の時間となった。
今日の内容は鬼ごっこ。
小学4年生なのに体育で鬼ごっこ。
特に青鬼が襲ってくるようなハイレベルな鬼ごっこではなくごく普通のやつ。
カリキュラムを作成している担当者を問い詰めたい。
これでどう輝けと。
もうすぐ2分の1成人式。
私はどんな時でも輝いて、あいつをgetしたい。
いや、getされたい。
体育授業一つとっても私にとっては試練の時。

 

”お願い神様、座敷童様、いなかっぺ大将様”
どうか輝けるシーンを下さい”

 

つったら、ほんとにくれた。
まる君が鬼で私を追いかけてくる。
あらっ、ごめんあそばせ的に優雅な感じでかわす。
かわして、かわして、かわしまくる。
でも本当はあいつの手を握りたい。

あっ、地面が近づいてくる。
足をひっかけて転んでしまった。
それでも私は頑張った。
かわして、かわして、かわしまくる。
鬼ごっこ界のメッシ。
ただ、メッシもやはり人間であり当然疲れる。
最後は座った状態になってしまい、ついにタッチされてしまった。
そんな暑い夏の土曜日。

 

座禅状態でジャンプの練習すると決めた日でもある(ハート)