俺の息子にスリーパーホールド

雑記をベースにたまに息子とのやりとりを書いていきます。色んなもののレビューも興味あり。

もょもと、そして伝説へ

私、もょもと
小学校4年生の可愛いおさげの似合う女の子。
ドラクエ2でお馴染みのレベル的には48。
AKBも裸足で逃げ出すくらいのレベル。
イケダハヤトも東京にUターン就職するくらい。
今日は待ちに待ったバレンタイン。
恋する乙女のうぶな気持ち。
あの人に伝わるかな(てへぺろ)。

さて、昨日からママと一緒に作った手作りチョコ。
原料は明治のカカオ72%じゃなく、マカ100%なのは内緒。
今日はいつものピンクのリボンじゃなく、黄色ハンカチをあえて頭に巻いていくわ。

 

”ママ、いってきまぁーす”

 

朝の登校中にかずお君とまなみちゃんを見つけた。
何だか楽しそうにおしゃべりをしていて、声をかけづらい。

 

”そっか、そういう季節だもんね”

 

何となく大人びた解釈をした自分がちょっと誇らしげ。
何てったって、今日はチョコのプレゼントと一緒に出来れば告白もするんだ。
まる君とはあまり話したことがないけど、実はいつも目線は釘付け。
ハートマークが顔からこぼれんばかりに脈打ってる。

あっ、まる君だ。

 

”おはよう、まる”
”・・、おはよう”

 

よしっ、朝の出だしは好調。
いつもなら見送りだが、今日は初球から豪快なスイング。
まる君ちょっと面食らってた感じだけどいつもより顔が和やかに見える。
パチスロでいったらリセット挙動。

 

”今日の放課後に少し時間ある?あっ、別にないならいいんだけど”

 

よしっ、自分への逃げ道は作った。

 

”ん?別にいいけど何なの?”

 

いやいや、チョコ渡したいなんて言えないし。
あわよくばつきあいたいなんてもってのほか。

 

”んー、ちょっとね”

 

少しだけ困惑したまる君の顔。
嫌いじゃない。

ドキドキの時間を過ごすこと5時間。
やってきました、この時が。
タイミング的にはいつがいいか。
やはり高確状態時にレア役ぶっこんだ方が成功率は高いかも知れない。
いや、何も言うまい。
当たって砕けろだ。

 

”まるぅ、朝の話だけどさぁ。”
”あぁ、何だっけ”
”これ。。。作ったんだけど余ったからあげる”

 

やばい、時が止まる。
返答が、、、怖い。

 

”あぁ”

 

と言いつつ受け取るまる君。

 

”あのさぁ、まるってさぁいつもサッカーしてるよね。
 今度見に行ってもいい?”
”あぁ、いいよ別に”

 

オッケー、オッケー。
嫌われてない。

 

”分かった、じゃあ今週の土曜日に行くね”
”分かった”

 

臆病なため告白は無理だったが、何とか前に進んだ冬。
私、頑張った。

 

次は勇気を持って焼肉に誘おう。