俺の息子にスリーパーホールド

雑記をベースにたまに息子とのやりとりを書いていきます。色んなもののレビューも興味あり。

イニエスタ現る

私、イニエスタ
おさげが似合う小学4年生。
学校では内気で通してるけど実はスポーツ大好き。
女子だけどサッカーもする。
足はそんなに速くないけど、それを補うだけの機転は利くつもり。
あと状況把握のスピードは異常って言われる。
この前の鬼ごっこだってほとんどの男子に負けなかった。
お気に入りのまるにはさすがに負けたけど。

 

”お前、女のくせに生意気だよ”

 

かずやとたつやが叫ぶ。
ほんっと憂鬱。
しょうがないから鬼になってあげた。
で、二人に向かってカウンター。

 

”はいっ、鬼ね”
”触られてねぇーよ”

 

めんどさいなぁ。
また追いかける。

 

”はいっ、タッチ”

 

決まった。
渾身のダブルタッチ。
顔が似てるのでどっちが鬼か分からない。
犬がいれば分かるのだがしょうがない。
兎に角、あの顔から離れよう。
私は得意の360度ターンをかまして一目散に逃げた。
一瞬、キックフェイントを入れたのは内緒。

 

”キーンコーンカーンコーン”

 

教室に戻る時間だ。
隣にはまるがいる。
ふいに声をかけてきた。

 

”お前って女子なのに速いよな”
”いやいや、それほどでもぉ”

 

うっほほーい。
しゃべっちゃった。
それだけで強くなれる(キリッ)。

 

”まるってさぁ、何型?”
”俺、A型”

 

わっかるぅ。
A型バッチこい。
血液型占いでも吉と書いてある。
ラッキーカラーは白。
白???
本に書いてあるならそうなのかな。
教室に入ると既に給食モード。
おなかすいたなぁ。
ガヤガヤ。
まるが友達と騒いでる。

 

”やっとメシだぁ”
”イエ~!ジャ~スティス!”

 

すると先生から雷が落ちる。

 

”お前ら、早くすわれ”

 

すばやく席に着く彼ら。
可愛い。
配膳が終わりいよいよランチタイム。

 

”いただきまーす”

 

今日のメニューは神戸牛。